JR尼崎駅改良工事は、神戸線と宝塚線・東西線の結節駅として利用客が増加しているJR尼崎駅の混雑を緩和し、同時にエキナカ商業施設を新設する駅舎の改良工事です。同じJR西日本内で橋上駅舎を増築して駅ナカ商業施設を設けた岡山駅橋上駅舎に近いイメージなると思います。
今回の改良工事では、既存の橋上駅舎ぼ東側に新しい橋上駅舎が増設されます。増設駅舎の面積は約2,800m2、店舗面積は約850mとなっており、設駅舎には上下エスカレータが設けられる他、南北自由通路に沿って柵外コンコースが設けられ、手狭な印象だった南北自由通路の一部が各幅されます。また、今回の駅舎改良工事に合わせてホーム屋根の延伸も行われます。ホーム屋根は、1・4号ホームが12両編成対応、2・3号ホームが10両編成対応となります。総工費は約50億円。長らく工事が行われてきましたが、2014年11月29日から供用を開始しました!
【過去記事】
→JR神戸線-尼崎駅改良工事 14.11
→JR神戸線-尼崎駅改良工事 14.07
→JR神戸線-尼崎駅改良工事 14.05
→JR神戸線-尼崎駅改良工事 14.03
→JR神戸線-尼崎駅改良工事 13.10
→JR神戸線-尼崎駅改良工事
それでは早速、共用が始まった増築部分の様子を見てゆきましょう!こちらはJR尼崎駅の南北自由通路の様子です。市松模様の床材部分が既存部、シンプルな床材の箇所が増築部です。この南北自由通路は工事前でも、それなりの広さがありましたが、今回の工事の完成により、改札口付近がメチャクチャ広くなりました。
改札外には小型のセブン-イレブンがあります。JR西日本は2014年3月27日のニュースリリースで、JR西日本グループとセブン–イレブン・ジャパンの駅店舗事業における業務提携を発表しており、既存の駅店舗全店をセブン-イレブン店舗へとリニューアルしていくとともに、新規出店を推進しています。
増築部の改札口前の様子です。この辺りは天井が高くなっており開放感があります。
改札口の左側には券売機がありますが、設置台数は僅か3台。この券売機の台数が2014年11月に累計発行枚数が1,000万枚を突破したICOCAなどのICカードの普及を如実に物語っています。
自動改札機は5通路。将来的に、あと4台は増設出来そうな横幅があります。
改札内コンコースの様子です。最近のJR西日本の流儀に則って、シンプルかつ都会的なテイストでまとめられています。デジタルサイネージの配置が効果的で感心しました。
天井には開口部があり、自然光をたっぷり取り込み明るい印象です。照明器具は全てLED。
発車標の様子です。3色LEDタイプの標準的なタイプですが、以前の発車標よりも横幅があり、かなり解りやすくなりました。
先日、JR西日本から導入がアナウンスさた路線記号が表示されています!宝塚線はG。
こちらは先行して暫定共用されていた跨線橋部分の様子です。
店舗がオープンした事で雰囲気が一変、随分と賑やかになりました。
跨線橋の北端は、結構本格的な書店がありました。これは何かと便利そうですね。
ホームに向かうエスカレーターの様子です。ラインカラーと路線記号を併記した案内サインが解りやすいです。
ホームに降りました。
ホーム上の案内サインにも路線記号が表示されています。不慣れな他地方の方に案内するときに便利かも。
こちらは橋上駅舎の増築に合わせて延伸されたホーム大阪方の様子です。発車標が新たに設置されていましたが、こちらにも路線記号が表示されています。尼崎駅パターンが、今後のJR西日本の他の駅に横展開されていく事になりそうです。
ついに共用を開始したJR尼崎駅の橋上駅舎。JR西日本の駅ナカ施設としては相当大規模で、かつ、今後の駅舎改良のフォーマットになりそうな新機軸も随所に見られました。JR西日本の要衝駅として存在感を高める尼崎駅は、ますます発展して行く事になりそうです。