JR東海は2019年3月22日付けのニュースリリースで、2019年度の重点施策と関連設備投資を発表、東海道新幹線にN700A(3次車)を追加し全車両をN700Aタイプに統一、全列車の最高速度を285km/hに向上させる事が明らかになりました。
2019年度中にN700Aの新製車をさらに5編成投入し、既存車をN700Aタイプとする改造工事を19編成で実施。計131編成が出揃った時点で、1999年に登場し「かものはし」の愛称で親しまれてきた700系が東海道新幹線から引退する見込みです。JR東海はN700Aタイプへの車種統一により引き上げられた最高速度を活かし、利便性・安全性をさらに高めるダイヤ改正を2020年春に実施する予定です。
【出展元】 →2019 年度重点施策と関連設備投資について
JR東海、東海道新幹線の全列車をN700Aタイプに 700系退役 https://t.co/BDBzlgNjW8 #スマートニュース
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) March 26, 2019
次世代車両「N700S」の投入は2020年度から
出展:JR東海ニュースリリース>N700Sのデザインについて
2019年度にN700Aタイプに統一される東海道新幹線ですが、その進化は止まりません。次世代の主力車種「N700S」の投入が2020年度から本格化し、初期型のN700系の置き換えが始まります。N700Sはバッテリー自走システムを搭載し、より安全・安定性を追求した新型車両で、2020年7月の営業運転開始を目指して投入準備が進められており、2020年度には12編成を投入、2022年度までに全40編成を投入する予定となっています。東海道新幹線は「より完成された高速鉄道」を目指してジリジリと全体性能の引き上げが続けられます。
このN700S、相変わらず『井の中の蛙新幹線』のままですね。
と、言うのも、昨今の旺盛なインバウンド需要を受けて東京と大阪・京都間の外国人観光客の利用が旺盛なのですが、その外国人観光客から大不評なのが『使いやすい荷物置き場が皆無』な点。
海外から来日し、何泊かするとなると荷物は膨大・重くなります。
キャリーバックの重さが二十キロ、三十キロとなる事も珍しくない。
だからJR西や南海の関空からの特急はるかやラピート、JR東や京成の成田エキスプレスやスカイライナーにはちゃんとドアから入って客室に入る前のエントランスと言える部分に使いやすい荷物置き場が用意してある。フランスの新幹線とも言えるTGVにもちゃんと荷物置き場がある。
それはある意味、常識なんですよ。
しかし、なんと我が国の鉄道を代表するとも言える東海道新幹線には荷物置き場が無い。
で、外国人観光客はまずドアを入って怪訝な顔をし、客室に入って絶望するわけです。
『どうすんだよ、この重たいキャリーバックは』と。
実際、何回か私はその重たいにも程があるキャリーバックを、有難くもJR東海がここに置けとして下さった天井近くの収納スペースに置く手伝いをしたことがございます(怒)
JR東海が満を辞して投入するN700系シリーズの最新型では、そろそろ如何にJR東海の地元名古屋に観光需要・インバウンド需要が無くとも流石に荷物置き場を用意するだろうと思っていたら、なんと今回もナッシング。
JR東海は自らを英語ではJRセントラルと名乗っているようですが、ここまで鈍感であるならばセントラルの名は返上していただき『JRドメステック』と名乗ってほしい今日この頃であります。
東京―名古屋にリニアが開業した後、JR東海が東海道新幹線をどうするのでしょうか?
高速化を進めたらリニアのメリットがなくなる。まして大阪からだと乗り換えが不便だし、品川止まりだし、時間的にもそれほど差がないとなると、最も需要の多い、東京―大阪の利用者はリニアを利用しない。それで、名古屋ー東京は「こだま」しか走らせないなどということにならないでしょうか? JR東海は東京―名古屋ではなく、東京ー大阪同時開業しかリニアを活かすことはできない気がします。
究極の効率化で素晴らしいことなんですが、車両を見る楽しさがないんですよね~
東日本のように何種類もあるとワクワクします
700系が引退の時期ですか、時が経つのは早いなあと改めて思いました。
そして次にはN700系初期型も対象なんですね(´-`).。oO