那覇市のモノレール旭橋駅周辺地区再開発事業でバスターミナル街区に当たるA街区(北工区)1.8haの起工式が2015年10月23日、関係者約150人が出席して那覇バスターミナル跡地で行われました。新しく建設される再開発ビルは、地上11階、地下1階建ての複合施設で、バスターミナル機能の再整備をはじめ県立図書館や商業施設が集積し、交通結節や交流拠点形成が図られます。総事業費は195億円、開業は2018年春の予定で、北工区の着工により、全5街区からなる旭橋再開発は最終段階を迎える事となります。
【出典元】
→琉球新報:旭橋再開発、北工区で起工式 玄関口のバス新拠点へ
→沖縄タイム:スバスターミナルに図書館… 旭橋再開発の北工区着工
【関連記事】
→カフーナ旭橋B街区ビル(リーガロイヤルグラン沖縄)
→カフーナ旭橋C街区ビル(那覇東急REIホテル)
北工区に建設する複合施設の延べ床面積は約6.5万㎡で、地下はバス駐機場、1階はバスターミナルとして乗降場や待合室などを整備。2~3階は商業施設と県の観光支援窓口、4~6階に県立図書館と就労支援施設・グッジョブセンターが設置されます。7~11階は貸オフィスフロアとして入居テナントを募る計画です。設計監理を松田平田設計・アール・アイ・エー・国建共同企業体、施工は国場組・大晋建設・丸元建設・仲本工業共同企業体が担当します。
旭橋地域の再開発構想は2000年に県内産業界の中から持ち上がり、那覇空港に降り立った観光客が県都那覇の中心部に入る最初の玄関口として、老朽化した那覇バスターミナルの跡利用など検討が進められました。2003年に都市計画が決定、事業主体となる旭橋都市再開発が設立され、南部合同庁舎や自治会館、ホテルなどが集積する南工区(2・7ha)の計4街区は既に整備が完了しています。
現地の様子です。旧施設の解体は9月の時点で完了しており、今回の起工式を迎えました。
新しく建設される再開発ビルは、先に竣工したカフーナ旭橋B街区ビル(リーガロイヤルグラン沖縄)と同じテイストのデザインになる予定です。
敷地面積が1.8ヘクタールもあるので、相当な広さです。那覇空港近くの為、建物の高さはありませんが延床面積6万㎡超えは中々の開発規模だと思います。
最後は、モノレール旭橋駅から伸びるペデストリアンデッキの様子です。今回ご紹介している北工区(A街区)は写真右端に位置しており、このデッキと2階レベルで接続される予定です。いよいよ最終段階に入った那覇市の旭橋再開発。今回着工された北街区に完成済みの南街区各地区の合計開発面積は約4.5haに達し、旭橋再開発の総事業費は437億円の規模となります。那覇空港から近く、県庁、市役所も徒歩圏の好立地に同市最大規模となるバスターミナルを擁する複合ビルが誕生する事で、那覇市都心部の業務エリアがまた成長する事になりそうです。
那覇バスターミナル、9月23日に竣工式、10月1日より供用。
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那覇バスターミナル建設状況についてまとめています。
https://goo.gl/photos/A4f53Ak5UJZ6wn7T9
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那覇バスターミナルの再開発が完了したら、那覇市中心部は旭橋から泉崎、久茂地、松山にかけて高層ビルが面的に広がり、都会感が一層高まりそうです。
バスターミナルといえばこんな記事も。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-157831.html
戦争でやられた県営鉄道の遺構が見つかったそうです。那覇バスターミナルはもともと那覇駅があった場所で、戦前から交通の拠点でした。遺構は戦前の繁栄や沖縄戦での苦難などを物語る貴重なものだと思うので、工期に影響を与えない範囲で活かせないものかなーと思います。