JR奈良駅旧駅舎は1934年(昭和9年)に竣工した近代建築で、寺院風和風と鉄筋コンクリート造の折衷様式が特徴です。旧駅舎は「JR奈良駅高架化工事」に伴ない取り壊される予定でしたが、保存を求める市民の声に市が答え、移設の上保存する事が決まりました。その後、保存の為に駅舎を解体せずに移設する「曳家工事」が行われました。工事は駅舎を反時計周りに13度回転させた後、北へ約18メートル4日間かかって移動させました。そして、2009年7月25日に「奈良市総合観光案内所」として再オープンを果たしました。でも、周辺はまだまだ整備途中で工事真っ只中といった感じで、ちょっと落ち着きません。
入り口です。美装化され「観光案内所」の看板が付きましたが、間違いなく数年間立ち入る事が出来なかった「旧奈良駅」です。おお、感動!
そして、中に入ってすぐ目に飛び込んできたのが!?この真っ赤な柱。吹き抜け中央には平城京大極殿をも模した柱がそびえ立っていました。
僕はこの天井が気に入っていたので、この柱は「ちょっと・・」と言うのが正直な印象。
気を取り直して館内を一巡。入り口はいって左前が展示ゾーン。観光案内のパンフレットなどが置かれています。左奥が案内カウンターで、左側が外国語、右が日本語による観光案内を行っています。
右側が情報検索ゾーンと休憩ゾーン。歩き疲れた時にホッと一息つけるスペースです。
インターネットに接続された「観光情報検索コーナー」。iMac/20インチモデルが4台。
最後に窓を見上げました。この部分は昔の雰囲気そのままで懐かしいな。。
第二の人生を歩み始めたJR奈良駅旧駅舎。取り壊される予定だったので、こうやって保存され活用された事は素直に喜ばしい限りです。周辺整備が完成すれば、さらに観光客にアピール出来るのではないでしょうか。