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近鉄21000系電車(アーバンライナーplus)

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近鉄21000系電車(アーバンライナー)は、近畿日本鉄道の特急形電車で同社の花型特急車として活躍が続いています。アーバンライナーは、名阪ノンストップ特急のシェア拡大のために、従来の鉄道車両の常識には捉われない革新的なデザインと、乗客本位の居住空間を備え、近鉄のみならず鉄道業界に革命的なインパクトを与えたエポックメイキングな車両として有名です。デザイン顧問を招聘しプロジェクトチームを編成、マーケティングリサーチを実施し、旅客ニーズを把握lし車両のデザイン、サービスを総合的に決定するという、当時の鉄道業界では見られなかったアプローチ手法が注目を集めました。1988年(昭和63年)グッドデザイン賞、日経優秀製品・サービス賞、1989年に第32回鉄道友の会ブルーリボン賞の3賞を受賞。




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アーバンライナーは1988年の営業開始から既に26年が経過していますが、2003年から2005年にかけて更新工事が行われ全面的なリニューアルが行われました。リニューアル後はアーバンライナーplus (Urban Liner plus) と呼ばれており、愛称のPlusには「新世代の機能とサービスの付加」という意味を込められています。











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それではアーバンライナーPlusの客室を見てゆきましょう。まずはレギュラーカーの様子です。新開発シートを採用し、座席間距離や座席幅を拡大しゆったりとした空間が確保されています。内装材はストライプ柄を基調として、やわらかい自然な色調で室内デザインをまとめ「カジュアル空間」を表現しています。












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新開発された「ゆりかご型シート」の様子です。背ずりを倒すと座面後方が連動して沈み込む、凹形状のクッションともあいまって、より体が包み込まれるような感覚を得ることが出来ます。














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シートを横から見た様子です。アームレストには小ぶりなテーブルが格納されています。














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照明は、間接照明により客室全体をやわらかい光の空間し、荷棚下にも照明を配して座席付近を落ち着いた明るさとなっています。













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車両の妻面には、客案内表示やサービス案内表示ができる22インチの大型ディスプレイが設置されています。ときおり運転室にある車載カメラの映像がリアルタイムで映しだされ、見ていて飽きません。













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帰りはデラックスシートを奮発しました。デラックスカーは、近鉄初の全席一人掛シート・横3列の、パーソナル空間を実現した1クラス上の上級車両です。快適な乗り心地を追求した新開発シートはワインレッドを基調にしており、深みのある質感の高い色調の客室となっています。












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JRのグリーン車に匹敵する豪華なシートです。床はタイルカーペット貼りになっておりレギュラーカーとは異なる高級感があります。














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デラックスシートは500円(大阪〜名古屋間)の追加料金で乗車可能です。特にA席は独立した一人がけの配置なので周りを基にせずノビノビとする事が出来ます。














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シートにはLEDの読書灯が埋め込まれて、手元を照らしてくれます。













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さらにこのシートは電動でリクライニングするパワーシートとなっています。先ほどの読書灯と合わせて手元のスイッチでコントロールする事が出来ます。














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アーバンライナーplusのデラックスシートはJR西日本のサンダーバードのグリーン車よりも完全にワンランク上の装備で非常に快適です。この車両に追加500円(大阪〜名古屋間)で乗車出来るのは本当に凄いです。



















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高架化されたばかりの東花園駅に進入するアーバンライナーplus。たっぷりとお金と時間をかけてデザインされたその外観は今でも全く古臭さを感じさせません。












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奈良県内の小駅を轟音とともに通過するアーバンライナーplus。限界性能に対して常に余裕のある走りをする為、乗車していても実際の速度よりもかなり遅く感じます。随分とのんびり走るんだなぁ・・・と思ってスマホのGPS測定で速度を測ってみると、実は110km/h出ていたりして、そのギャップに何度も驚かされました。












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アーバンライナーplus。改めて乗車してみましたが、デビューから26年が経過している車両とは到底思えないスマートな外観デザイン、快適な内装を持った素晴らしい特急車でした。加速性のも化け物級で、低速域から「あっ」という間にトップスピードの120km/hまで到達するその走りは本当に圧巻です。















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この車両を完全に置き換える次世代特急車が登場する日はいずれやってくるはずですが、その次世代特急車がアーバンライナーを超えるのは相当難しいかもしれません。でも近鉄なら現在の常識を打ち破る「あっ!」っと驚くような車両を投入してれると思っています。








2 COMMENTS

タムタム

SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
アーバンライナーの素晴らしさは乗ってみるとわかりますが、車内がとても静かで揺れが少ないことです。
これは車両が素晴らしいのもありますが、線路が標準軌であること、保守が行き届いていることなどがあげられます。
また、名古屋~伊勢中川間や青山トンネルは比較的新しく出来た線路なので、高速運転してもスムーズです。
デラックスカーに乗るとほとんどの人が寝てるか静かに本を読んでいるような状況なので、ほんとに静かです。
優等列車に乗っている気分が味わえます。ちょっとの追加代金なのでデラックスカーをお勧めします。
金券ショップで割引チケットを買えばお得ですから。

匿名

SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
アーバンライナー、ほんとかっこいいです。まさか昭和生まれだったとは…確かドイツの高速鉄道の車両をモデルにしたんですよね?いいセンスです。
私は平成生まれなのですが、初めて乗った近鉄の特急はこの車両でした。この車両に乗れて本当によかった…

http://www.youtube.com/watch?v=j3qm00fQe4A

上のURLは登場したてのしまかぜとアーバンライナーplusが並んだ動画ですが、しまかぜと並んでもまったく古臭さを感じません。「昭和生まれの電車」とはとても思えません。まさに「新旧看板特急」にふさわしいツーショットだと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=sNf6IHmaKm0
http://www.youtube.com/watch?v=cWZCqyVLynQ

こちらも近鉄の看板特急、アーバンライナーnextおよび伊勢志摩ライナーと並んだ動画です。まだまだ新しいnextはともかく、もう登場から20年経つ伊勢志摩ライナーも、リニューアル後とはいえしまかぜに引けを取らない近未来的でハイセンスなデザインです。

221系など681系などJR初期の車両もそうなのですが、80年代後半~90年代前半に登場した車両は今でも通用する本当に素晴らしいデザインの車両が多いですね。

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