JR新大阪駅や大阪都心部と関西国際空港を直結する鉄道新路線「なにわ筋線」は、2031年春の完成を目指し計画が具体化しています。同線は、JR大阪駅北側の「うめきた」地下に建設中の新駅「北梅田駅」(仮称)から難波付近までの約7.4kmの区間の鉄道新線で、JR西日本が既に建設を始めている「北梅田駅」の他、「中之島駅」「西本町駅」「南海新難波駅」(全て仮称)計4駅を新設する計画です。
大阪市は2018年2月21に、大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線に係る環境影響評価方法書を公開しました。この資料には、注目が集まっていた(仮称)南海新難波駅の位置が記載されており、同駅の位置が特定されました!【出典元】
→大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線に係る環境影響評価方法書
【過去記事】
→(仮称)南海新難波駅の場所が判明!なにわ筋線に係る環境影響評価方法書が公開される
→なにわ筋線に4駅新設、新駅の仮称は「北梅田駅」「中之島駅」「西本町駅」「新難波駅」
→「なにわ筋線」に阪急電車が乗り入れる新たな事業計画で大筋合意、2030年の開通を目指す!
注目の(仮称)南海新難波駅は、阪神高速道路の下、旧新歌舞伎座の西側の大阪市バスターミナルの地下に設置されます。地下通路を上手く配置すれば、現在の南海難波駅よりも、御堂筋、近鉄、四つ橋線、千日前線の各線との乗り換えが楽になりそうな位置だと思います。
なにわ筋線の南海側の区間ですが、新今宮駅を出て直ぐに高架で分岐、その後地下に向けて降下を始め、今宮戎駅の西側付近で地下に潜り、そのままパークス通りの地下を進んで北上。御堂筋を超え、大阪市バスターミナルの地下に至ります。
今回は南海本線分岐付近から、(仮称)南海新難波駅の設置予定地までの現在の様子をご紹介して行きます。上の写真は新今宮駅から難波方面を見た様子です。南海本線(写真左)と高野線(右)が線別複々線で並んでいます。
先ほどの反対側、今宮駅から新今宮駅を見た様子です。写真の途中でなにわ筋線が分岐する事になります。また、平面支障しない様に、下り線は立体交差で分岐するはずですが、この短い区間で上り線をオーバーパスする事が出来るのか?かなり心配になるレベルです。
先ほどの区間を地上から見た様子です。この道路の真上になにわ筋線の高架線が建設される事になります。
分岐したなにわ筋線はこの辺りを北上して行きます。オーバーパスした下り線がどの辺りで上り線と合流するのか?これまた注目です。
南海本線から分岐したなにわ筋線は今宮駅手前で「Y字」状に別れ、パークス通りの割堀区間を経て地下に潜って行きます。
阪神高速1号環状線とパークス通りの交点付近です。
なにわ筋線はパークス通りの地下をシールド工法を用いてグングン降下して行きます。
高島屋の北西角付近の様子です。この地下で御堂筋線の下をくぐり抜けます。
そしてさらに北進し、この辺りに(仮称)南海新難波駅が設置されます。
今は場末間が漂うこの辺りですが、(仮称)南海新難波駅の開業後は、様子が一変する事になります。
最後は、なにわ筋線の南海側の起点の近くとなる、新今宮駅の様子です。
オーバーパスってのは無いと思う。本線上り線を西に張り出して地下線から下り線への接続線を作るだろう。朝ラッシュ対策に新今宮天下茶屋駅を1線増やせば複々線の延長に近い容量を実現できる。そうでない場合は両駅の交互停車が良い。幸い優等列車種別は多い。
イメージとしては、既存の地上ターミナルと直通運転の地下新線で分岐するあたり近鉄の鶴橋~上本町みたいな感じになりそう?
JR難波は現在設備を持て余しがちなので、JRの既存の地下ホームや南海の既存の複々線を最大限に活用できるような計画を期待したいですね。