日本政策投資銀行(DBJ)と日本交通公社(JTBF)は、調査レポート「訪日外国人旅行者の意向調査2024年度版」を発表しました!調査は2024年7月8日~7月18日にインターネット上で実施。対象地域は、【アジア】韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、 マレーシア、インドネシア 【欧米豪】アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランス (12ヶ国・地域)。20歳~79歳の男女、かつ、海外旅行経験者が対象で、上記各地域に居住する住民計7,796人が回答しました。
【出典元】
→DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査 2024年度版
■DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査
自治体や事業者がインバウンド施策を実施する際の基礎資料となるデータを広く発信することを目的として、2012年より継続的にアジア・欧米豪12地域(欧米豪は2016年より調査対象に追加)の海外旅行経験者を対象にインターネットによるアンケート調査を実施。2015年からはJTBFと共同で調査を行い、以降、毎年、調査及び調査結果のリリースを行っている。今回の調査は2024年7月8日~7月18日に実施。
日本は次に観光旅行したい国・地域で1位
出展:DBJ・JTBF
次の海外旅行先としての日本の人気は高く、アジア居住者が次に観光旅行したい国・地域では日本がトップ、欧米豪居住者でも、米国、イタリア、カナダとの差はありませんが日本がトップでした。台湾と香港においては、日本は圧倒的な人気を維持、韓国とシンガポールでは日本の人気がさらに高まり2位以下との差が開く傾向にあります。欧米豪居住者の次の海外旅行先としても日本の人気は高い状況です。一方、アメリカでは日本の人気は低下傾向にあります。また、訪日経験者の再訪意向(リピーター)では、アジア居住者で68%、欧米豪居住者で44%と高い割合を示しており、日本はリピート訪問したい国となっています。日本の訪問経験率が相対的に低い欧米豪においても、訪問経験者の再訪意向率は高いことから、欧米豪は初回訪問の誘致が重要となっています。
出展:DBJ・JTBF
日本の地方訪問意向率は97%と非常に高い値を示しましが、地方部の観光地の認知率や訪問経験率は低い状況です。観光地の認知率と、訪問意向率は高い相関関係があり、地方の観光地の認知向上策が重要な課題となっています。世界的な観光地と思われている「奈良」ですら、認知度は20%強、訪問意向率は10%となっています。認知度20%以下の地方部の観光地には、まだまだ高いポテンシャルがあり、認知度アップ策が上手くハマれば、大化けする可能性があります。訪日旅行意向者の7割以上が「大阪関西万博への訪問」を希望
出展:DBJ・JTBF
2025年大阪・関西万博の認知率は訪日意向者全体の約50%で、前回調査と比較して約20ポイント上昇しました。万博に行ってみたいと思う人は、訪日意向者全体の7割以上となっています。万博訪問意向者の多くは会場イベントや日本のパビリオン、最先端の技術を万博に期待していますが、「万博を機とした訪日旅行」への期待も約40%と相応にある結果でした。これは万博は日本各地への誘客のチャンスであることを示唆しており、特に西日本 地域においては、万博をフックにした誘客への取り組みが望まれます。