近鉄は、利用者のサービスや安全性の向上、駅係員の業務負担軽減や効率化を目的に、AI や IT などの先端技術を活用した新しい駅運営の形を検討する「近未来ステーション構想」を進めており、そのパイロットケースとして大和西大寺駅のリニューアルを行い、様々な新技術の実証実験を行っています。
今回ご紹介するのは、大和西大寺駅に設置されている、AIを搭載した対話型案内ロボット『ARISA(アリサ)』です。ARISAは株式会社アルゼゲーミングテクノロジーズは自社開発した「対話を通してさまざまな課題を解決するアンドロイド」で「ARUZE ROBOTICS INTERACTIVE SOLUTIONS ANDROID」の頭文字をもとに名づけられました。【出展元】
→近未来ステーションとして大和西大寺駅が新しく生まれ変わります
→AIロボット『ARISA(アリサ)』が近畿日本鉄道株式会社の「近未来ステーション構想」に参加
アリサの基本スペック
出展:ARUZE GAMING TECHNOLOGIES
ARISAは、元々「カジノのディーラーロボットをつくる」という発想から開発がスタートしたロボットで、音声と画像による受付案内機能はもちろん、ユーザーに楽しんでもらうエンターテインメント性を意識した、さまざまな機能を実装しています。大和西大寺駅のアリサは、乗り換えや駅構内の情報、観光スポットなどを対話と映像で案内する事ができます。
また等身大の人間サイズのロボットが、滑らかに動く様子は存在感も抜群で、利用者に興味を持たれ親しまれるロボットになれるように、雑談や記念撮影といった楽しんでもらえる機能を備えています。
現地の様子
さっそく大和西大寺駅に設置されたアリサを見て行きましょう!もうメチャクチャサイバーで正に近未来ステーションといった感じがします。
横から見るとこんな感じです。未来の乗り物に乗ったアンドロイドみたいに見えました。
元々はカジノのディーラーロボット向けに開発された・・事が筐体を見るとなんとなく解ります。実はこの形状は非常に実用的なカタチなのかもしれませんね。
アリサに色々話しかけてみました。「奈良駅に行く方法は?」「次の京都行き特急は?」「難波駅に行く方法は?」などと話掛けてみましたが、音声認識率の精度の高さと、レスポンスの早さに驚きました。この手のAI案内システムは認識率が低く応答が遅くて使い物にならない事が多く、ユーザーに『失敗体験』を植え付けてしまい、次は使ってもらえなくなる問題がありす。
しかしアリサは今まで体験したAI案内システムの中で最も精度が高く反応が良くて驚きました。これならユーザーに『成功体験』を与えて次回も使って見たくなる、と思わせる事が出来そうです。
さらに瞳のカタチが細かく変わる点も、利用者に安心感を与えている様でした。アリサには利用者が自然に対話できる様に様々な工夫が盛り込まれています。
最後は萌え萌えキュン!的なポーズで記念撮影してもらいました(笑)
初期の頃のAI案内システムは使い物にならない事が多かったですが、徐々に学習しているのでしょうか?一番きかれそうな質問には実にスムーズに受け答えしてくれました。外観形状やエンタメ性を含めて、今後ジワジワと進化を続けて、10年後には、かなりの部分で案内業務を担ってるかもしれませんね。
実物はどうなのか分かりませんが、目が細くなったりして表情があるのは良いかと思います。
ただ目の色が薄いのはどうも・・・。もっと濃い色に出来なかったのかなぁ。