大阪府咲洲庁舎の7~17階の延床面積約1.6万㎡をホテルに転用、8月に入居事業者を選定する方針

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大阪府咲州庁舎(愛称:コスモタワー)は地上55階建て、高さ256m、延床面積149,296 m²の超高層ビルです。総事業費は1,193億円。あべのハルカス(300.0m)、りんくうゲートタワービル(256.1m)に次ぐ西日本第3位の高さを誇ります。また自治体の庁舎としては日本一の高さを誇ります。そんな大阪府咲州庁舎ですが、都心部からのアクセスの悪さからテナントの入居率が長らく低迷しており、現在全体の32%が空室となっています。咲州庁舎の空き床を有効活用する為に、大阪市は同庁舎周辺地域の用途制限を緩和、オフィスや店舗に加えホテルの入居も可能になりました。







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大阪府では、咲州庁舎の7階〜17階までの空き室に入るテナントを公募したところ、7月14日の締め切りまでに、大阪府内でビルを改築し、ホテルとして運営している会社と関東や関西などでアミューズメント施設を運営している会社のあわせて2社から応募があったとの事です。このうち、ホテルの運営会社は、7階から17階までのすべてのフロアをホテルして活用する案が、またアミューズメント施設の運営会社からは、17階をカプセルホテルにする案がそれぞれ提示されました。今後、2社の提案内容の審査を行った上で、8月上旬にも入居するテナントを決めたいとしています。











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オフィスからホテルへのコンバーションは、咲州庁舎に隣接するコスモプラザビル(写真左)で既に行われています。同ビルは、地下2階、地上14階、塔屋2階、延床面積:35,302.79㎡。ここに、不動産賃貸や農園運営を手がけるグループレゾンが約20億円を投じ、ホテル・ラ・レゾン 大阪を開業させました。ホテル・ラ・レゾン 大阪は、コスモプラザビルの5階〜11階入居し、総客室数は182室。宿泊料金は1室当たり1泊2万7千円からとなっています。咲州庁舎低層部のホテルへのコンバーションも、現在の大阪都心部のホテル客室の逼迫具合から見ると妥当な選択だと思います。8月の発表内容がどうなるか?少し楽しみにしています。