神戸市、JR西日本、都市再生機構西日本支社(以下,UR)は2021年10月5日に共同記者会見を開き、JR三ノ宮新駅ビルや三宮周辺地区の再整備について、3者が相互に連携・協力し、計画を進めていくことに合意し、「JR三ノ宮新駅ビル及び三宮周辺地区再整備の推進にかかる連携・協力に関する協定」を締結したと発表しました!
JR三ノ宮新駅ビルは、延床面積約100,000㎡、高さ約160mで、「にぎわい・事務所・滞在機能」の3つの用途を念頭に整備され、周辺との接続、乗換動線の整備、待合・イベント空間の整備などが行われ、三宮クロススクエアと連動したエリアマネジメント活動の展開を予定しています。2022年度 事業着手、2023年度 着工、2029年度 開業を目指しています。
【出展元】 →神⼾市、⻄⽇本旅客鉄道株式会社、独⽴⾏政法⼈都市再⽣機構の 三者連携による協定締結
神戸市は官民連携の下、2015年9月に公表した三宮周辺地区の『再整備基本構想』や、2018年9月に策定した「神戸三宮『えき≈まち空間』基本計画の実現をめざして、「三宮クロススクエア」など人と公共交通優先の空間の創出と各鉄道間の乗換え円滑化、回遊性の向上、都心部におけるにぎわい創出などに向け、三宮周辺地区の再整備を推進しています。
JR西日本は地域共生深耕の一環として、JR神戸線の要となる三ノ宮駅の「訪れたい、住みたいまちづくり」を推進すべく、進取の気性に富んだ神戸の魅力を発信する場所となり、利便性が高く魅力ある空間の創出、神戸の玄関口に相応しい景観形成に向け、新駅ビル開発の検討を進めています。
これまでは、JR三ノ宮新駅ビルとその周辺の整備については、神戸市とJR西日本の2者による連携の下、検討を進めてきましたが、今後、より一層の官民連携を図り、多様な都市機能の集積と沿道建築物と一体となった広く豊かな公共空間を創出するため、全国で鉄道駅を中心とする大規模な市街地整備を数多く手がけ、さまざまな知見やノウハウを有するUR(都市再生機構)とともに、まちづくりを進めていくことになりました。 協定締結三者の役割については、神戸市が「事業実施に必要な行政手続き及び公共施設の整備等」 、JR西日本は「JR三ノ宮駅新駅ビル開発計画の実現」、 URは「公共空間の整備や民間開発等に対するコーディネートによる事業推進」となっています。雲井通 5 丁目地区再整備事業
バスターミナルが入る雲井通 5 丁目地区再整備事業
三菱地所を代表事業者とする企業グループは、2018年09月11日付のニュースリリースで、神戸市が三宮駅前で検討を進めている「雲井通(くもいどおり) 5 丁目地区再整備事業」における事業協力者の優先交渉権者に選定されたと発表しました。企業グループは三菱地所、三菱倉庫、神鋼不動産、東畑建築事務所、再開発評価の 5 社で構成されています。
高層ツインタワーは中央区役所や市勤労会館、商業ビル「サンパル」がある5丁目が1期ビル、商業ビル「サンシティ」が立つ6丁目北地区に2期ビルを配置する予定で、今回の事業者は1期ビルを担当します。提案によると1期部分は、地上32階、地下3階の超高層ビルで延床面積は約10万平米。中・低層部には西日本最大級のバスターミナルや新しい神戸文化ホールが入居。タワー部は15フロア分をオフィスに割り当て、ビル基壇部屋上に設ける庭園に面する「スカイライブラリー(図書館)」が入ります。三宮駅直結の立地の良さを生かして企業約50社を誘致し、計約1500人が働く場を創出する計画です。
歩行者デッキ
三宮再開発に関連して、神戸市は阪急神戸三宮駅・JR三ノ宮駅西口から新たに建設するバスターミナルビルまでを結ぶ歩行者デッキについて、2021年6月1日にコンペの最終結果を公表し、中央復建コンサルタンツ、安井建築設計事務所、JR西日本コンサルタンツを最優秀に選定しました。市は、三宮に集中する、JR、阪急、阪神、地下鉄西神・山手線、地下鉄海岸線、ポートライナーの各駅が、あたかも一つの大きな「えき」となるような空間、「えき」と「まち」が行き来しやすく、より便利で回遊性を高める空間を目指しています。神戸市が三宮駅周辺歩行者デッキの設計競技(コンペ)の最終結果を公表!中央復建・安井・JR西日本コンサルの提案を最優秀に選定
三宮クロススクエア
さらに神戸市は、三宮駅前の交差点において、人と公共交通優 先の広場的空間「三宮クロススクエア」を段階的に整備し、道路によって分断されている駅と 周辺のまちをつなぎ、神戸の玄関口に ふさわしい空間の創出を目指しています。 第1段階として、三宮交差点を中心に中央幹線の一部東側の車線を10→6 車線に減らし歩行者空間の整備を行います。2020年代後半の三宮は、バスターミナルが入る雲井通 5 丁目地区再整備事業とJR三ノ宮新駅ビルの整備によって、150万都市の表玄関に相応しい体裁が整う事になりそうです。
これまでの経緯
JR西日本が建て替え計画を進める新・三ノ宮駅ビルが、高さ約160mの高層ビルと神戸新聞が報じました。新ビル計画は新型コロナウイルス禍の影響で遅れが生じたが、費用を圧縮した上でコロナ前とほぼ同じ計画で進められ、開業は2025年の大阪・関西万博後になる見込みです。
JR西日本は2018年に発表した中期経営計画(5カ年)で三ノ宮駅ビルの再開発について、大阪、広島両駅と並ぶ「三大プロジェクト」と位置付け、商業施設やホテルなどが入る複合ビルに建替えを進める為に旧ビルの解体を行いました。しかし、新型コロナの影響で同社の業績が急激に悪化。2020年10月末に「業種、業態を含めてゼロから検証し、新ビルの計画内容を見直す」方針を明らかにしていました。
【この記事もう読みました?Vol.1】
— 神戸新聞 (@kobeshinbun) September 17, 2021
午後のひと時、こーめーデスクの一押しニュースをお届け
/京都駅、大阪駅に続いてついに三ノ宮駅も変わります
三ノ宮駅ビル再開発、高さ160メートル計画 開業は2025年の万博後#ごごおし #午後のひと息 #お昼休みの息抜きhttps://t.co/19kPH9xSGQ
三宮ターミナルビルは神戸ポートアイランド博覧会があった1981年に開業した駅ビルで、地上11階、地下2階建て、延べ床面積は約2万㎡。ホテルや商業施設「三宮OPA」、レストランなどが入居していましたが、耐震性能の不足が判明した為、建て替えが決定され2019年3月末で閉館しました。
跡地の再開発については、神戸市が制定した景観条例による規制強化等により、採算が取れる規模のビルの建設が困難になった事に加え、コロナ禍の影響によって先行してる大阪駅西地区再開発と新・広島駅ビルにリソースを集中させる事になり、計画着手の見通しが立たなくなりました。
神戸の表玄関を何時までも更地で放置するのは流石にまずいと思っていましたが、JR西日本は、大阪・広島・神戸の3ヶ所同時に開発するのではなく、時期をずらして開発を行う様です。2020年代後半には、三ノ宮界隈の風景は一変する事になりそうです。
2021年9月の様子
開発されず放置されると、「何故一等地を開発しないのか?」と突っ込まれる。
開発計画が発表されると、「そんなハコモノでは活性化しない」と揶揄される。
神戸市民はまるで国会の野党のようですね。
JRも民間企業です。コロナ禍で鉄道事業は先細り。
企業存続のため不動産、商業に力を入れるのは当然です。
暖かく応援しましょう。
海辺はアリーナに期待しましょうよ。
神戸はとにかく山と街と海が分断されてます。
海に向かうも阪神高速やバイパス道路がそびえ立ち、山に行くにも乗り換え乗り継ぎが必要。
駅前に高層ビルが建てども人を呼び寄せるまでにはならないでしょう。
海辺へもっと人を引き付けるくらいの政策が必要では?と考えます。
変な規制がなければもっと建てやすかったし、もっと規模も大きくなっただろうに。
三宮の一番の一等地なので商業施設のテナント選択を間違えなければ再開発は成功すると思う。
あと、ホテルとの兼ね合いもあるだろうが、最上階に展望台・レストラン施設が必須ではないか。
今後の展望という点では、他都市と同等の開発を可能にするよう不適切な建物規制の条例撤廃を進められる人材が次期市長に選ばれることが強く求められると思います。
なんかこの記事、神戸市民は半信半疑なのですよ。
今の神戸の状況で、はたしてJR三ノ宮の建て替え事業は成功できるのか?