近鉄12400系電車は、近畿日本鉄道の特急形車両で1977年に登場した汎用特急車両です。営業最高速度は120km/h、2.5 km/h/s。登場時の客室は太陽のように明るいイメージとなるように、白とオレンジ系の色調となっておりサニートーン(sunny:日当たり良好/陽気の意味)と呼ばれました。そのため車両にみも「サニーカー」の愛称がついたと言われています。1978年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。
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近鉄12400系電車(サニーカー)はは登場してから約37年が経過している古参の車両ですが、系列車両と合わせて合計40両(12400系(12両)、12410系(20両)、12600系(8両))が現役で活躍しています。
出入口付近にある洗面台の様子です。入っていきなりあるので驚きました。
客室内の様子です。リクライニングシートのシートピッチは980mm。12400系は、1997年〜1998年にかけて車体更新工事が施工された為、車齢の割に古さを感じさせません。更新内容は室内化粧板をグレートーンに変更、座席モケットを1991年以降の12200系車体更新車と同様の色の模様が入ったピンク系に変更、客室照明グローブの取り替え、客室仕切部にLED式号車番号・禁煙表示器の設置、車外・客室扉付近の号車番号表示のLED化、和式トイレの洋式化(処理方式を真空式に変更)、トイレ・車販準備室のすりガラス窓を埋める等となっています。
座席の様子です。モケットが交換された他は従来通りで、リクライニングボタンから37年の年月を感じる事が出来ます。
座席背面にあるシートポケットの様子です。
コーヒーテーブルの様子です。シートの手すりからシャキーン!といった感じで引き出して使います。
車両更新のお陰で現代の水準を満たす居住性が確保されています。荷物棚には特大サイズの座席番号が貼られていました。
天井付近の様子です。蛍光灯グローブは更新時に1度交換されています。
車両妻面の様子です。アーバンライナー以降の車両に通じるデザインに変更されています。
車齢が40年に近づいている12400系ですが、先日近鉄から「1988年以前に製造した約200両の特急車を数年かけて新型車両に置き換える」と発表がありました。この12400系は当然置き換え対象となっています。現在は元気に活躍していますが、数年後には引退する日がやってきます。
大昔の話なのですが、僕が小学生の頃に両親に連れられて大和八木から京都まで近鉄特急に乗って日帰り旅行に連れていってもらいました。今回は引退が近づいてきた12400系を味わう様に京都から大和八木まで乗車しましたが、その時の記憶が、ふと鮮やかに蘇ってきました。